競馬新聞や予想記事を開くと、馬名の横に必ず小さな記号が並んでいる。◎、○、▲、△、✕。これが「印(しるし)」と呼ばれるもので、予想家が「この馬をどう評価しているか」を一目で伝える符号だ。my-keibaの予想記事でも、AIの結論はこの印で表現している。
印は単なる順位付けではない。それぞれの記号には微妙にニュアンスの違う意味が込められていて、印の並び方を見るだけで、予想家がレースをどう読んだかが透けて見える。本記事では、印の体系と読み方を整理する。
競馬予想で使われる印は、新聞や予想家によって微妙な差があるものの、おおむね次の5つが基本だ。並びは「強い順」と呼べる。
面白いのは、印の「打ち方そのもの」から予想家の読みが伝わることだ。たとえばこんな印の配置を見たとする。
◎ A馬/○ B馬/(▲なし)/△ C・D・E・F・G馬
これは「上位2頭は完全に抜けている。残り1枠は混戦」というレース観の表明だ。逆に
◎ A馬/○ B馬/▲ C馬/△ D馬
と4頭にきれいに収まっていれば、「主役4頭で完結する手堅いレース」と読んでいる。同じ4頭を選んでも、印の振り方で予想家のメッセージは変わる。
注意したいのは、印は客観的な序列ではなく、その予想家の主張だということ。10人の予想家がいれば10通りの印が並ぶことは珍しくない。だから「印を信じる」のではなく、「印からその予想家の読み筋を理解する」のが正しい付き合い方だ。
本命を打つ理由、対抗を打つ理由、△を3頭に広げた理由——その「なぜ」が予想記事の本体だ。印だけを見て買い目を決めるのは、本のあらすじだけ読んで読書感想文を書くようなもの。my-keibaが「印カード」の下に必ず根拠の文章を載せているのも、印は文章とセットで初めて意味を持つから。
当サイトのAI予想では、印は◎・○・▲・△の4種類のみを使う。✕は使わない。これは「打つ理由が1行で書けない印はそもそも打たない」という方針による。「なんとなく強そうだから無印からひとつ上げておく」のような曖昧な印は、当たっても外れても学びを残さないからだ。
また印を打った各馬には、その下に必ず「想定単勝オッズ」と「印の根拠」を1〜2文で添える。理由なき印は記録に残らない。これは将来、的中したレースを振り返って「なぜ当たったか」、外れたレースで「どこを読み違えたか」を再現可能にするための仕組みだ。